『ドラゴン・タトゥーの女』


2012年はぼくにとって、目覚めの年だった。
ダニエル・クレイグ萌の。




bedcc256




年末になると「今年のベスト」的な記事が百花繚乱で、
ぼくの好きな空中キャンプさんでも、恒例のランキングの発表があったりで、楽しい。

なのだけど、
「あれ?」
ぼくの見間違いかと思って、いまWikipediaでも調べてしまったけど
あれやこれやのいろんな記事をみても
去年のベストに、『ドラゴン・タトゥーの女』がランキングされていないとは、これいかに。。

アメリカ公開は2011年だけど、
日本公開は、2012年の2月。
で、いいんだよね?

でもって、
2012年のベストは『ドラゴン・タトゥーの女』で、いいんだよね?
なにも間違ってないよね?


さて、
この映画の見どころはまず
監督のデヴィッド・フィンチャーと脚本のスティーヴ・ザイリアンの相性の良さ。
ザイリアンが精密なパズルのように構築した、研ぎ澄まされた物語の諸要素が
フィンチャーの完璧な画面設計の映像美のなかで脈動する。
ものすごい濃密なエキスを圧縮して直接脳髄に注入される薬物感すらある。

だいたい、一般論として
長編小説を2時間の映画にするのは
映画に分が悪いのだ。
小説の物語の密度は濃すぎて、
本来なら、短編か中編くらいが、映画に移植するのにちょうどいいと思ってる。
だから長編相手なら、
どこをどんだけカットするか、その刈り込み方のセンスが映画制作者の勝負どころになる。

だけど、フィンチャーとザイリアンのコンビは
あまりに正攻法で、
「映画でも、やってみたらここまで詰め込めますよ」と真っ向から挑んでくる感じ。
タイマーを片手に『ドラゴン・タトゥーの女』を観ると
だいたい30秒で、小説25頁分くらい入れてきてる。
というのはテキトーだけど、
ルーニー・マーラのMacBook Proが地下鉄で奪われて、取り返して、壊れていた、のくだりとか
鳥肌ものの圧縮ぶり。



そしてダニエル・クレイグ。
なにあの眼鏡のずり落とし方は。
きゅんとくる。
いま思い出しても切ないよ。。

これについては、007もあるので後述。


ドラゴン・タトゥーの女 (字幕版)ドラゴン・タトゥーの女 (限定公開版) [字幕版]